企業の健康診断ツール ロカベンって何?
経営者の皆さん、ローカルベンチマーク(ロカベン)ってご存知でしょうか。
ローカルベンチマーク?なにそれ?って方が多いと思います。
ローカルベンチマークとは、経済産業省が推奨する企業の健康診断ツールなんです。
経済産業省HPにはこう説明されています。
ローカルベンチマークは、企業の経営状態の把握、いわゆる「健康診断」を行うツール(道具)として、企業の経営者等や金融機関・支援機関等が、企業の状態を把握し、双方が同じ目線で対話を行うための基本的な枠組みであり、事業性評価の「入口」として活用されることが期待されるものです。
要するに経済産業省は企業がロカベンを使って企業の経営状況を把握し、銀行融資の交渉材料に使うことを後押ししています。
ここで出てきた事業性評価というワードですが、これは簡単に言うと今までの銀行融資は決算書ベースでの審査でしたが、今後はもっと未来の数字や数字には現れない社長の人柄などにも目を向けて行こうという金融庁方針です。
事業性評価については重要なのでまた詳しく解説したいと思います。
では、本題に戻ってロカベンのイメージを見てみましょう!
これが企業の健康診断図です。
6つの指標について業種平均との乖離を把握できます。
今年度、3期分の業績推移が把握出来るようになっています。
グラフもあり、かなりシンプルで見やすいですよね。
真ん中にはスコアが表示されるようになっており、A~Dの評価がされます。
また、6つの財務指標が表示されるようになっていて、業種平均と比較ができます。
この業種平均は帝国データバンクが保有する2013年4月~2016年3月の期間中に3期連続決算書が 収録されている企業約100,000社を対象にして出しています。
簡単に自社と業種平均との比較ができるのは嬉しいですね。
※対象企業リスト
ここまででロカベンのイメージは掴めたかと思います。
では、どうやって作成するのでしょうか。
いたって簡単です。
経済産業省HPにアクセスし、ローカルベンチマークツールをダウンロードし、18箇所に情報を入力するだけで上記診断書が作成できてしまいます。
入力イメージは下のような感じです。黄色の箇所に入力していけば完成です。
今回はローカルベンチマークについてまとめました。
今回ご紹介した財務分析以外にもロカベンツールは用意されています。
一度、経済産業省HPにアクセスしてチェックして見てください。
ロカベンツールは、簡単であるとはいえ、理解することが難しい箇所もあるかもしれません。
その際はお気軽にご相談ください。
財務診断や経営計画でお悩みの方は、専門の税理士が担当しますので、お気軽にご相談下さい。