2017年8月10日 11:05 am

巨額の融資を引き出す方法!!協調融資とは!?

経営者の皆さん、「協調融資」という制度はご存知でしょうか。

 

【ケース1】創業資金を金融機関から1,500万円借りたいが、1,000万円しか貸せないと言われた。

【ケース2】事業拡大を図る為、金融機関から4,000万円借りたいが、借入金が3,000万円ある為、2,000万円しか貸せないと言われた。

 

上記のケースのように希望の融資が受けられず創業や事業拡大を諦めた経験がある経営者も多いのではないのでしょうか。 

 

希望する金額の融資を受けられないことで創業や事業拡大を諦める前に「協調融資」の利用を考えてみてはどうでしょうか?

 

【協調融資とは】

 

通常、ローンに代表される金融機関の融資は、ひとつの機関が単独で行います。

「協調融資」は巨額の融資を行う場合に、1つの金融機関だけでは負担が大きいので、いくつかの金融機関がまとまって融資を行うことを言い、別名シンジケートローンと呼ばれています。

具体的には取りまとめになる金融機関が企業側との窓口になって、参加する金融機関は同じ条件で融資の契約をすることになります。こうすることにより一社一社の負担が少なくなり、企業側も大きなお金の融資を受けることが出来るようになります。

 

【協調融資を利用する場合のメリット・デメリット】

 

(メリット)

・巨額の融資を受けることができる。

・複数の金融機関と交渉しなくても、窓口となる金融機関が各金融機関との交渉や事務を請け負ってくれる。

 

(デメリット)

・窓口となる金融機関に対して事務関連の作業に対する手数料が発生する場合がある。

・否決された場合、一気に全額の融資が無くなってしまう可能性がある。

・通常融資より時間がかかる。(通常1ヵ月~1ヵ月半、協調融資2ヵ月~3ヵ月)

 

このようにメリットとデメリットがありますので、この制度を利用して巨額の融資を受けたいという方は、メリットとデメリットをしっかり理解した上で利用するか検討する必要があります。

 

補足となりますが、日本政策金融公庫では協調融資のノルマがあると言われておりますので、通りやすいケースがあります。

また近くの金融機関と業務連携の覚書を締結するなどしており、連携が取りやすい金融機関もあるそうです。

実際に日本政策金融公庫は平成28年9月末時点で、493機関と業務連携・協力にかかる覚書を締結しており、近年協調融資実績は右肩上がりで増えています。

 

日本政策金融公庫ニュースリリース:https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_161121a.pdf

 

最後に、国際規模のプロジェクトが増加している現在、創業や事業拡大などの夢や意欲をもった方にとって、今後この融資の有用性はますます活用される機会が増えていくのではないでしょうか。

そのチャンスを逃さず融資が実現されるよう末松会計事務所はバックアップいたします。

 

 

上記についてご不明点がございましたら、専任の税理士が担当しますので、お気軽にご相談下さい。