2013年5月20日 4:30 pm

役員貸付金を減らせ!!

はじめまして。スタッフのIです。
私の今回のテーマは『役員貸付金を減らせ!!』です。
なぜ?
役員貸付金が決算書に計上されていると、受取利息の計上による無駄な税支出が発生し、また長期間計上されたままだと税務調査の際に役員賞与と認定され、当該役員と会社に新たな課税が生じることもあります。
さらに銀行からは公私混同とみなされ評価を落とします。銀行は貸付金勘定が大嫌いで、「粉飾しているのではないだろうか。」「貸した資金を別の目的に使っていないだろうか。」とみています。また役員や関係会社に対する貸付金は長期間滞留することが多い為、融資の際にはその金額を控除すると債務超過にならないかもみています。
よって貸付金勘定が決算書に計上されていると会社にとって大きなマイナスです。私は即刻減らすべきだと考えます。
どうやって?

対策として役員報酬を上げて少しずつ精算していく方法もありますが、長期間費やしてしまうので、一括精算する方法として、生命保険の担保機能を使った『生命保険を使った役員貸付金清算プラン』の活用をご提案しております。
『生命保険を使った役員貸付金清算プラン』とは、
会社が生命保険に加入し保険料を一時払いします。役員はこの一時払いされた保険を担保として融資を受けます。この借り入れた資金を会社に支払うことによって役員貸付金は、消えてなくなります。これにより役員貸付金がなくなり、資産性のある保険積立金が計上されます。
メリット
    ① 貸借対照表の貸付金が保険積立金に変わることで銀行の評価が下がらない
    ② 貸付金がなくなる為、認定利息の計上が不要になり、節税効果がある
    ③ 役員に万が一のことがあった場合も保険が付保されている
デメリット
    ① 融資を受けた金融機関に役員個人が今後借入返済をしていかなければならない。
      そのための対策としては役員報酬を増額させて解決するケースで対応できます。
『生命保険を使った役員貸付金清算プラン』は現在対応している保険会社は少なく、いつ取扱停止になるかもわからない為、現在検討されている場合は早めの対応が必要だと考えます。