2014年4月16日 10:14 am

空き家と固定資産税

 空き家があって、解体したいのだけど、固定資産税が上がるから躊躇しているという方は多いと思います。(参考に名古屋市の解説⇒「固定資産税・都市計画税:駐車場の税金は宅地より高い?」)
 で、昨年くらいからその固定資産税の軽減措置を検討しているというニュースがちょくちょく流れていたので気にしていました。それが4月9日にニュースになっていました。

時事ドットコム「市町村に立ち入り調査権限=空き家対策法案提出へ-自民」4月9日
 法案には当初、空き家を自主撤去した所有者の固定資産税を軽減する規定も盛り込む予定だった。しかし、自民党税制調査会との調整が付かず、「必要な税制上の措置を講じる」との表現にとどめた。

 どうも、自民党の皆さまは後ろ向きなようで。まだしばらくかかりそうです。軽減措置ができたとしても小粒なものかもしれませんね。
 空き家は、塀が壊れて通行人に与える事故や、子供の事故、放火(火災)やいろいろな損害賠償のリスク等も考えれば保険やセキュリティーの導入は必須です。ゴミの不法投棄という問題もあります。最近だと、空き家で5億円分の大麻が栽培されていたというニュースもありましたね。

日テレNEWS24「大麻草栽培摘発 5億円、1400本分押収」
判明しているだけでも、元は工場だった建物や民家計3か所を大麻栽培の拠点としていた。押収された大麻草は過去最大級の約1400本分。末端価格にして5億円以上にもなる計算だ。

 一向に進まない国の対策を待っても仕方がないので、固定資産税のために解体を躊躇するくらいであれば、大きなリスクを避けて、更地にして有効活用の方法を考えた方がいいかもしれません。
(スタッフM)