2018年7月24日 9:00 am

貸借対照表の分析(B/S)の分析①~当座比率~

今回から3回に分けて、本当に基本的な経営指標を紹介していきます。

経営指標は企業の現況の判断や意思決定を行うためのツールですので、ぜひ活用してもらいたいです。

では、初回は「当座比率」から説明していきます。

 

当座比率とは、「1年以内の支払いに対応する力」を測定する指標です。

会社が倒産する時は、赤字の時ではありません

キャッシュがなくなったときです

なので、短期的な企業の支払い能力を把握することがとても大切です。

そのためのツールの1つとして「当座比率」を今回は説明していきます。

 

 

当座比率の計算式

当座比率は、貸借対照表の項目を使って計算します。

 

当座比率(%) = 当座資産 ÷ 流動負債 × 100

 

当座資産・・・現預金、売掛金、短期の有価証券といった、換金しやすい資産(及び現預金そのもの)のことです。簡便的には流動資産 - 棚卸資産 と計算します。

流動負債・・・1年以内に支払いが必要な負債(未払金や短期借入金など)を指します。

 

当座比率の計算式は、1年以内に支払われると判明している金額に対して、短期でお金に換わりやすい資産がどの割合あるのかを計算しているのです。

 

 

当座比率の目安及び目標

良好・・・150%以上

普通・・・100%~150%

悪い・・・100%以下

 

当座比率が100%以上あれば、1年以内の支払いをまかなうだけの資産があると見ることができます。

 

 

まとめ

突発的な支払いが重なる場合には当座比率が100%以上でも資金ショートしてしまう可能性もあります。

一方で、当座比率が100%以下でも事業が順調に回っていれば資金ショートせずに済むかもしれません。

なので、当座比率だけの指標を丸のみにするのではなく、他の指標や事業環境と合わせて最善の意思決定を行うための1つのツールとして活用すると良いと思います。

 

 

 

経営力UP!セミナー 無料ですのでお気軽にどうぞ!!毎月開催!!

 

 

 

経営計画書作成については名古屋市東区の税理士事務所、末松会計事務所にお任せ下さい。