2018年7月31日 9:00 am

貸借対照表の分析(B/S)の分析②~自己資本比率~

今回も前回に引き続き貸借対照表の分析するための指標を紹介していきたいと思います!

今回は融資を受ける際にも判断基準とされる「自己資本比率」について説明していきます。

 

自己資本比率とは、「事業を安定して長期的に継続させる企業の力」を測定する指標です。

企業が経営していくためには資金が必要ですよね。

この資金のことを資本といいます。

資金の集め方は出資・借入・利益の蓄積など様々あります。

このうち、株主からの出資や企業で稼いだ利益のように、返済する必要のない資本のことを自己資本といいます。

自己資本・・・純資産の部の合計

反対に、借入金や社債のような、他人から調達した資金を他人資本といいます。そのため、後々返済は必要で、利息の支払いも必要になってくるものです。

他人資本・・・負債の部の合計

この自己資本と他人資本を合わせて、総資本と呼びます。企業が事業を回すために使っているすべての資金を指します。

 

 

自己資本比率の計算式

自己資本比率は次の通り計算します。

 

自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

 

自己資本比率は、企業が事業に使っている資金のうち、自己資本がどの位の割合を占めているのか?を計算しているのです。

 

 

自己資本比率の目安及び目標

良好・・・50%以上

普通・・・20%~50%

悪い・・・20%以下

 

上記のような目安がありますが、事業内容によっては、大型の設備投資が必要不可欠ある業種も当然あります。

なので、、同業種同士で比較することで、その企業のポジションを見定めるのが良いですね。

 

 

まとめ

自己資本比率は銀行から融資を受けるときの判断材料の1つでもあります。

自己資本比率が高ければ、その企業に資金力がある、つまりは貸したお金が返済される可能性が高いと判断できるからです。

そして、この自己資本比率を高めるには自己資本を増やす他人資本を減らすという2つの方法があることが計算式から分かります。

反対にもし、自己資本比率がマイナスの場合には、債務超過を示しています

債務超過の多くは、赤字(マイナスの利益)が続いた結果引き起こされます。そのため、マイナスの自己資本比率は、経営に赤信号が灯っている状態を表します。

一度自己資本比率を確認して、自社の経営状況を見直してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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