2018年1月31日 12:58 pm

NISAとiDeCO~貯蓄から投資へ~

2014年1月からNISA(少額投資非課税制度)がスタートしました。

よくテレビや広告でも宣伝されていますよね。

最近は仮想通貨の方が盛り上がっていますが、今回はNISAについて説明していきます。

 

 

NISAとは

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、売却益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。

NISAとは、NISA口座(非課税口座)内で、毎年一定金額の範囲内で購入した場合、これらの金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。

NISAにも3つの種類があるので、この3つのNISAの制度と今話題の個人型確定拠出年金iDeCoの内容を比較してみてみましょう。

 

  NISA つみたてNISA ジュニアNISA iDeCo
対象年齢 20歳以上 20歳以上 19歳以下 20歳以上60歳未満
期間 最大5年 最大20年 最大5年 最大40年

投資上限

(年間)

120万円 40万円 80万円 14.4万円~81.6万円

投資上限

(総額)

600万円 800万円 400万円 576万円~3264万円
おもな

投資対象

投資信託ETF・上場株式 投資信託・ETF 投資信託・ETF・上場株式 投資信託

預金・保険

運用益 非課税 非課税 非課税 非課税
メリット ・排出が非課税

・途中の排出可

・投資対象が自由

・排出が非課税

・途中の排出可

・長期間の投資ができる

・排出が非課税

・長期間の投資ができる

・投資対象が自由

・掛金が全額控除

・長期間の投資ができる

・受取方法を選べる

デメリット ・排出時に優遇がない

・期間が短い(*ロールオーバー可

・排出時に優遇がない

・年間の投資額が少ない

・排出時に優遇がない

・途中排出が原則不可

・排出時に所得税がかかる(優遇あり)

・途中排出が原則不可

ロールオーバー・・・NISAの非課税期間が終わった時に、5年間で得た利益をそのまま次の5年間に引き継ぐというものです。これまでは、たとえ120万円を元手に200万円まで資産を増やしていても、引き継げるのは年間の投資上限120万円までで、残る80万円は通常の課税口座に移さなければならなかった。これが17年度改正によって、200万円をそのまま非課税口座に引き継ぎ、それを元手にさらなる投資ができるようになりました。

 

 

まとめ

NISAはあくまで2023年までの時限措置です。

ですが、政府は国内の投資活動を活発化させたいのでNISAの恒久制度化の可能性も低くはありません。

資産形成のためにはどのような制度が適しているのか比較してみて、自分に合った制度を見つけられれば、結婚資金・教育資金・老後資金などに活用できるのではないでしょうか。

 

上記についてご不明点がございましたら、専任の税理士が担当しますので、お気軽にご相談下さい。