COLUMN経営コラム

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現金出納帳とは? 税理士が書き方を教えます!クラウド会計の併用も!

2022.11.16

経理クラウド

会社や個人事業主としての経費で、現金を使う場合は、現金出納帳(げんきんすいとうちょう)という帳簿を作成しなければなりません。

現金を使うときは、クレジット明細などのオンラインで金額を確認できません。
そのため、現金出納帳で使った現金の流れを記録し、管理する機能があります。

現金出納帳の記録をするためには、記載しなければならない項目を知り、基本的な会計知識を身につけておく必要があります。

そこで今回は!『現金出納帳』についての基礎知識について、税理士の視点から解説していきます!
書き方のポイント・業務を簡単にする方法についてもお話しますので、最後までお読みくださいね!

現金出納帳とは?

現金出納帳(げんきんすいとうちょう)というのは、会社や個人事業で使う現金を管理するための帳簿です。
いつ、どこから(どこに)、いくら受け取り(支払った)、なぜ使用したのか? という取引内容の詳細を記載します。出金だけでなく、入金があったときも記載が必要です。

会計帳簿は主要簿と補助簿の2つに分けられており、現金出納帳は補助簿にあたります。補助簿として扱われている帳簿であるため、作成義務はありません。帳簿をつけるかどうかは任意となっています。

クレジットやバーコード決済などでキャッシュレス社会が進んでいるものの、現金取引が完全になくなっているわけではありません。そういった現金取引を管理するために、現金出納帳は重要な帳簿になります。

現金出納帳の書き方

現金出納帳の決まった様式はありませんが、書き方のルールがあります。下記ルールを参考に、記入を進めていきましょう。

現金出納帳

❶日付

日付欄に、入金もしくは出金があった日を記入します。上記のように、同月内にいくつかの出入金がある場合は、月の数字は省略しても大丈夫です。同じ日に何度も出入金があった場合は、「〃」を使って省略ができます。

❷勘定科目

勘定科目とは、取引内容を完結に伝えるための簿記科目をいいます。簿記科目の具体例は以下の通りです。

資産:現金、売掛金、商品、受取手形、普通預金 など
負債:買掛金、未払消費税、未払費用、長期借入金、退職給付引当金 など
純資産:資本金、資本準備金 など
収益:売上高、受取利息、雑収入 など
費用:消耗品費、車両費、旅費交通費、水道光熱費、通信費 など

現金出納帳では、『資産』と『費用』を記入することが多いでしょう。

❸適用

勘定科目もよりも、具体的な取引内容を記入します。ルールは特にないので、見返した時に分かるような書き方で構いません。

❹入金額・出金額

現金で出入金があったときに、金額を記入します。金額は、消費税込みで記入してください。

➎残高

現金取引後の残高を、そのたびに記入していきます。


❻期首期末の締め方

上記表のように、摘要欄に「合計」と記入します。
出入金額をそれぞれ合計し、合計金額を記入します。


合計の下に「次月繰越」と記入し、締め直前の残高を出金額の欄に記入します。

領収書・レシートの管理も必要になります。クレジット明細のように、いつでもどこでも見ることができるわけではないので、なくさないように気をつけましょう。

現金出納帳の管理をしやすくする方法

現金出納帳の書き方について、お分かりいただけたかと思いますが…

それと同時に、現金出納帳を毎回手書きして、管理していくことの大変さもお分かりいただけたかと思います。

そこでおすすめしたいのが、『クラウド会計ソフト』の活用です。クラウド会計ソフトを使って、簡単に現金出納帳を作成することができます。
会計ソフトの機能詳細については、別記事で解説をしております。

現金出納帳の入力や管理業務を簡単にしてくれる!会計ソフトとして1番おすすめなのは、「マネーフォワードクラウド(moneyforword)」です。現金出納帳の会計処理でできることが多く、業務スピードが早くなるからです。

マネーフォワードクラウド(moneyforword)でできること

✓Excel(エクセル)で作った現金出納帳を取り込める
✓CSVまたはPDFで出力できる
✓MacもWindowsも対応
✓スマホアプリもあるので、スキマ時間に仕訳ができる
✓出力する際に、部門と税区分の表示非表示を選択できる
✓クレジット連携システムで、会計入力が不要になる

などなど、マネーフォワードクラウド(moneyforword)では、現金出納帳に関する業務を簡単にしてくれますし、その他にもできることが多くあります。

マネーフォワードクラウド(moneyforword)は無料トライアルで、有料プランの機能を1ヶ月間無料で試すことができます(2022年11月時点)。まずは無料ではじめてみてはいかがでしょうか。

この記事のまとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、『現金出納帳』について、解説させていただきました。上記内容を参考に!現金出納帳の入力・管理業務をスムーズにしていきましょう!

クラウド会計ソフトを使うと、できることが多く、より簡単に業務を進められます。

「まだクラウド会計ソフトの導入をしていない」もしくは「より使いやすいクラウド会計ソフトを使いたい」というみなさん!マネーフォワードクラウド(moneyforword)の導入、もしくは無料プランを試してみてはいかがでしょうか?

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この記事の執筆者

末松和真

税理士法人末松会計事務所代表社員。税理士。 (株)FLAGSコンサルティング 代表取締役 税理士として税務・会計はもちろんの事、経営支援・クラウド会計支援・融資実行・補助金に強く、幅広い知識とサービスで企業の成長を支援している