COLUMN経営コラム

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【入門】税理士の仕事内容をわかりやすく解説|知らずに就職はNG
2022.06.16
税務
税理士という職業に興味をお持ちのあなた。いざ税理士になったら実際にどんな仕事をするのか、具体的にイメージできているでしょうか?
税理士の日々の仕事内容を知ってから職業選択した方が、「理想と現実のギャップ」が少ないはずです。
この記事では、税理士が日々行っている仕事の内容を”徹底的にわかりやすく”解説します。
税理士の仕事も様々です。正しいイメージをできるだけ具体的に持って、心置きなく税理士を目指してください。
▼ この記事の内容
税理士の仕事内容を徹底的にわかりやすく解説

あなたはおそらく、まだ税理士の仕事を身近で見たことがないかと思います。
今から税理士の仕事内容をわかりやすく、明確にイメージできるようお伝えしていきます。
税理士の仕事とは?
税理士は「税金のプロ」。このようなイメージは正しいといえます。
さらには、税理士は「会計のプロ」でもあります。
もう少し具体的にいうと、税理士は税の専門知識や資格が必要な税務・会計業務を、経営者に代わって行います。
一般の方はほとんど「税金」と聞いただけで拒否反応が出るほど、高度な税知識はありません。税金に関する法律(税法)も頻繁に改正されるため、全てに対応するのは困難です。
ところが、「会社を始める」「個人で事業を始める」など経営者になると、税の知識が必要になってきます。ビジネスで出入りする膨大なお金を”税法に基づいて”日々正確に集計し(会計)、所定の書類にまとめて税務署に提出し(確定申告)、納税しなければなりません。
そして、会計や確定申告のミスは、脱税・納めすぎに直結します。
…これは素人にはあまりにも大変です。経営者はみな、労力やミスを減らすために、税理士に依頼するのです。
税理士は具体的にどんな仕事をするのか?
では、実際にどのような事務や手続きを、税理士は日々経営者に代わって行っているのでしょうか?
まずは法律上、税理士だけが行える仕事をご紹介します。
▼ 税理士の仕事内容①<税理士だけができる仕事(独占業務)>
税金に関する・・・
- 手続きを代行【税務代理】
- 書類を作成【税務書類の作成】
- 相談に回答【税務相談】
次は、税理士でなくても行える仕事をご紹介します。税理士は仕事上依頼者の財務状況に詳しくなるため、以下のような業務も任されるのです。
▼ 税理士の仕事内容②<会計・コンサルティング>
- 日々の会計業務を行う【経理業務のサポート】
- 企業の役員として、重要な計算書類を作成・管理【会計参与】
- 企業の課題を解決、経営を上向かせる【経営コンサルティング】
それでは、今からそれぞれの仕事内容をもう少し詳しく解説していきます。
税理士の仕事内容①<税理士だけができる仕事(独占業務)>

税金に関する法律は複雑です。生半可な素人が関わると依頼者の納税額に間違い生じ、混乱・不利益をもたらします。
独占業務は法律上税理士のみが許された業務なのです。
税金に関する手続きを代行【税務代理】
税務代理は、企業や個人から依頼を受けて、税金に関する手続きを代行する仕事です。
具体的な依頼例には以下のようなものがあります。
- 納税額を算出し、所定の書類を税務署に提出する(「確定申告」の代行)
- 納め過ぎた税金の返還を税務署に請求(「更正の請求」の代行)
その他税務代理の一つとして、確定申告・納税額の誤りに対する調査が税務署から入った場合(税務調査)に、専門家としてやりとりして助ける仕事もあります。
企業や個人が税務署と対等にやりとりできるよう専門家として補助するのが、税理士の存在意義の一つです。
税金に関する書類を作成【税務書類の作成】
確定申告書など様々な税金に関する書類を依頼者に代わって作成するのも、税理士の仕事です。
具体的には、以下のような書類を作成します。
- 確定申告に関する書類(このように納税しますと税務署に申告)
- 青色申告に関する書類(より細かく計算して申告する代わりに納税額を下げられる。個人事業主向け)
- 決算書(その年度の利益・損失、財務状況をとりまとめた書類。確定申告の元になる)
その他、従業員の税金の給与天引きに関わる書類や相続など、様々な書類を作成します。
▼ 確定申告書のイメージ(ごく一部です)

税金に関する相談に回答【税務相談】
税の専門家として、税金に関する相談に回答する仕事です。回答を間違えると納税額を誤ってしまうなど不都合が出るため、税理士だけが相談を受けられるのです。
具体的な相談例としては、以下のものがあります。
- 税金が関係する計算や処理がわからない。
- 税務署から調査(税務調査)が来るが、どう対応したらいいのかわからない。
税理士の仕事内容②<会計・コンサルティング>

ここから紹介する仕事は、税理士でなくてもできます。しかし、税理士だからこそ任せてもらいやすく、役に立てる仕事です。
税理士は財政関係の業務に重宝されます。理由は以下のとおりです。
- 税理士は確定申告業務を代行するため、依頼者の財政状況に詳しくなるから
- 経理には税の専門知識が要求されるから
- 経理のミスは、納税額の誤りに直結するから
日々の会計業務を行う【経理業務のサポート】
企業や個人事業主の日々の会計業務を行う仕事です。収入、支出、経費、資産、負債など、日々の取引やお金の流れを台帳に記入していきます(「帳簿をつける」といいます)。
「会計業務は税務と関係あるのですか?」と思われるかもしれません。
ですが、「会計は税の仕事」と言ってもおおげさではありません。
帳簿は最終的に、確定申告書や納税額の根拠になるからです。ミスがあると、脱税や納め過ぎにつながります。
経営者の帳簿付けは非常に複雑ですから、会計と税のプロフェッショナルである税理士が会計業務を行うのです。
企業の役員として、重要な計算書類を作成・管理【会計参与】
会計参与は、会社に据え置き社外に公開する重要な計算書類を、作成・管理する仕事です。会計参与は「会社の役員」という立場になります。
会社の役員とは、会社に雇われる側ではなく経営者側の仕事をする人のことです(例:取締役、監査役など)。
会計参与になれるのは、税理士や公認会計士など限られた人だけ。税理士が会計参与として関わることで、会社の計算書類の信頼性が高まるのです。
企業の課題を解決、経営を上向かせる【経営コンサルティング】
コンサルティングは、企業の課題を見つけ、アドバイス、解決する仕事です。企業の経営全体を上向かせる仕事といえます。
「税理士がコンサルティング業を行う」と聞いて、驚かれたかもしれません。
税理士は仕事の性質上、依頼者の財政状況に詳しくなります。ですから、財政や税の観点から、企業経営全体に関わる心強い味方として重宝されるのです。
弊社「税理士法人 末松会計事務所」も、コンサルティング事業に力を入れています。
実際に税理士になったら【仕事の流れ】

こちらの見出しでは、税理士の仕事の流れ・過ごし方をお伝えしていきます。
1年間の業務の流れ
顧客が企業・個人のどちらかで、1年の流れが異なってきます。
企業が顧客の場合は決算期の前後が忙しくなります。決算期がいつかは企業によって異なり、最も多いのが3月、次が12月です。
個人が顧客の場合は確定申告の時期(2月頃)が忙しくなります。
いずれも、繁忙期と閑散期の差が大きいのが特徴です。
1日の業務の流れ
こちらの記事では、税理士事務所の実際の一日をリアルにご紹介しています。参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
税理士になる方法と就職先

税理士の仕事に共感していただけましたでしょうか?
最後に
- 税理士になる方法
- どんな就職先があるのか
についてお伝えし、終わりとさせていただきます。
税理士になる方法
まずは税理士試験に合格し、税理士資格を取得する必要があります。
しかし税理士試験に合格しただけでは、税理士と名乗って仕事はできません。
税理士試験合格後、2年間実務経験を積んで税理士会に登録することで、晴れて税理士として活動できます。
なお、実務経験は一般企業でも積むことが可能です。
税理士の就職先
税理士の主な就職先は、以下のとおりです(2年間の実務経験期間の就職先含む)。
- 税理士事務所、会計事務所
- 税理士法人(組織単位で高度な業務を行う)
- 一般企業で会計・税務の専門知識を活かす(経理部)
- コンサルティング会社で税の専門家としてコンサルティングをする
最も一般的なのは、税理士事務所・会計事務所への就職です。税理士事務所・会計事務所では、この記事でお伝えしてきたような様々な仕事に取り組みます。
事務所によって力を入れている業務に特色があるので、就職する前に確認しておくと良いでしょう。
税理士法人は、二人以上の社員税理士(一般的な会社でいう「役員」)が必要で、組織単位で業務を行います。小規模な事務所では取り組めないような、多種多様で高度な仕事ができるのが特徴です。
税理士試験合格後、多くの方が志す就職先となっています。
この記事のまとめ
この記事では、税理士になりたい方に向けて、税理士の仕事内容をわかりやすく解説してきました。
- 税理士は、税の専門知識や資格が必要な税務・会計業務を、経営者に代わって行う。
- 具体的な仕事としては、「企業や個人に代わって、確定申告書などの書類を作成し手続きする」「税の専門的な相談に回答する」などがある。
- 「企業の日々の会計業務」や「経営全体に関わるコンサルティング」も行う。
企業や個人がビジネスを行うとき、そこには必ず思いがあります。創りたい未来があります。
ぜひ、税務と会計のスペシャリストとして、経営者の未来を切り拓いていきましょう!