COLUMN経営コラム

COLUMN経営コラム

会計ソフト(弥生会計・freee・マネーフォワード)のシェア数は?

2022.07.01

経理クラウド

中小企業や個人事業主が毎年行う確定申告ですが、毎月の帳簿付けや申告書の作成などで大幅に時間を取られている方も多いのではないでしょうか?

会計業務を手作業で行っている方は、会計ソフトを導入することで大幅な効率化が実現できるためおすすめです。
会計ソフトで効率化するためには、現在の会計ソフトの利用率がどのくらいなのかを理解した上で、適切な会計ソフトを選ぶ必要があります。

今回は、会計ソフトのシェア数やおすすめのクラウド会計ソフトについて解説します。この記事を参考にすることで、自分自身に合った会計ソフトを理解でき、会計業務を効率化できるでしょう。

中小企業における会計ソフト全体のシェア数

2017年にMM総研が行った「クラウド会計ソフトの法人導入実態調査」によると、中小企業における会計ソフト全体のシェア数は54.1%となっています。

残りの56%程度の中小企業では、税理士に任せたりエクセルを利用したりするなど様々ですが、半数以上が会計ソフトを利用していることがわかります。
2017年時点では、クラウド型の会計ソフト利用率は14.5%と少ないですが、働き方の多様化によって利用率はさらに増えると考えられるでしょう。

税務申告におけるクラウド会計ソフトのシェア数

個人事業主の税務申告におけるクラウド会計ソフトのシェアは、法人と比較すると利用率が低いです。しかし、MM総研が調査した「クラウド会計ソフトの利用状況調査」を見ると、確定申告などの税務申告をした個人事業主のうち35.3%が会計ソフトを利用しています。

また、会計ソフトを利用している個人事業主の35.3%の中でインストール型ではなく、クラウド会計ソフトを利用している人は26.3%という結果となっています。つまり、確定申告などの税務申告で会計ソフトを利用している個人事業主のうち、約4分の1程度はクラウド会計ソフトを利用しているということです。

インターネット環境さえあればどこからでもログインできるクラウド会計ソフトの利用者数は、今後も増えていくと考えられるでしょう。

会計ソフト3社(弥生会計・freee・マネーフォワード)を比較

クラウド会計ソフトの中でも、特に代表的かつシェア数のほとんどを担っている会社は下記の3つです。

  • 弥生会計
  • freee
  • マネーフォワード

クラウド会計ソフトのシェア数のうち上記3社がほとんどの割合を占めていますが、それぞれに特徴があり、どれでも良いわけではありません。これから会計ソフトの導入を検討している方は、各サービスの特徴やシェア数などを比較してから考えましょう。

弥生会計

クラウド会計ソフトの利用率の中でも、半数以上の57.0%を占めているのが『弥生会計』です。弥生会計は、操作方法がわかりやすくシンプルなものとなっているため、簿記に関する知識がない会計初心者の方でも帳簿付けが可能です。

また、弥生会計を利用している税理士も多いため、操作方法がわからなかったりトラブルがあったりする場合でも身近な税理士に相談しやすくなります。

以上が、弥生会計がクラウド会計ソフトの半数以上のシェアを誇っている理由であり、初めてクラウド会計ソフトを利用する方におすすめです。

freee

freeeでは、個人事業主のクラウド会計ソフトの利用率が20.6%を誇っています。freeeの特徴としては、AIによる自動仕訳機能やfreeeが提供している人事労務システムとの連携が可能なことです。

AIによる自動仕訳機能では、事前に設定したルールをもとに登録までを自動化できるため、会計業務を大幅に効率化できるでしょう。また、『人事労務freee』で社員の給与明細を作成すれば、給与データも自動でfreeeに取り込まれるため、転記作業にかける時間を大幅に削減可能です。

そのため、会計業務や人事労務を少しでも効率化したいと考えている方は、freeeを利用することで大きなメリットを得られるでしょう。

マネーフォワード

弥生会計とfreeeに続いて利用率が高いクラウド会計ソフトは『マネーフォワード』です。マネーフォワードは、銀行口座やクレジットカード、通販サイトなどの約2,400以上の金融関連サービスと連携しているため、仕訳入力の手間を大幅に削減できます。

また、マネーフォワードが提供しているアプリと連携すれば、スマホからでも簡単に入力と確認ができるため、高い頻度でクラウド会計ソフトを利用する方におすすめです。

シェア数からわかるおすすめの会計ソフトは?

個人事業主のクラウド会計ソフトシェア数からわかるおすすめの会計ソフトは『弥生会計』です。それぞれの会計ソフトに特徴があり、初めて会計ソフトを利用する方なら、どれを選んでも大きな差はありません。

しかし、弥生会計ならシェア数が半数以上を占めており、操作方法がわからなくても身近な知り合いに聞いて不明点を解決できる可能性が高いです。そのため、個人事業主の方が初めて会計ソフトを利用するなら弥生会計を利用しましょう。

この記事のまとめ

今回は、会計ソフトのシェア数やおすすめのクラウド会計ソフトについて解説しました。

会計ソフトを利用すれば、今まで手作業で行っていた会計業務を手間なく効率的に行えます。また、インストール型ではなくクラウド型の会計ソフトなら、リモートワークでも対応可能となるため、働き方の変化に沿って効率化できるでしょう。

会計ソフトの導入を検討している方は、今回解説した内容を参考にして自分自身に合った会計ソフトを検討してみてください。

アバター画像

この記事の執筆者

末松和真

税理士法人FLAGS代表社員。税理士。 (株)FLAGSホールディングス 代表取締役 税理士として税務・会計はもちろんの事、経営支援・クラウド会計支援・融資実行・補助金に強く、幅広い知識とサービスで企業の成長を支援している。