COLUMN経営コラム

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【初心者OK】クラウド会計で 決算書をラクに作成する方法

2023.01.09

税務経理クラウド

会社を経営していくために、事業年度ごとに必ず作成しなければならないのが決算書になります。決算書というのは、法人の申告の際に必要なだけでなく、事業の経営実態を把握するためにも必要となる資料です。

「決算書ってどのような書類が必要なの?」
「決算書を作るために何をしたらいいのか分からない…」
「税理士さんに決算書をもらったけど、これって何?」
と決算書に関する疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

そこで今回は!『決算書作成の流れ』と『決算書をラクに作成する方法』について解説します!

決算書作成の流れとは?

【ステップ①】記帳入力をする

通帳、領収書や請求書といった出入金に関する資料を集めて、その年度の全取引を記帳しましょう。
決算書は帳簿をもとに作成するため、その年度分の記帳を全て完了させなければ、決算処理ができないからです。

決算前にまとめて記帳をすれば良いのでは?と考える方もいらっしゃいますが、1度の作業量が膨大になることでミスも起こりえますし、直前になって必要資料が足りないことに気づくなど、決算書がスムーズに作成できなくなってしまう恐れがあります。日ごろからコツコツと記帳をしておきましょう。

記帳を終えたら、帳簿のデータと実際の銀行残高の内容が合致するか?を確認しましょう。

【ステップ②】決算整理仕訳を行う

事業年度をまたぐ取引がある場合、今期分と来期分に分けて整理する作業のことを決算整理仕訳といいます。
出入金が来期になる取引があれば、帳簿を修正する必要があります。未払金や未収金、前払金、前受金といったものが対象です。

さらに、有形商品がある事業の場合は、実地棚卸という在庫を点検・計測を行ったり、固定資産の減価償却を行ったりします。
つまり、正確な決算書をつくるための修正や追加作業をする必要があるということです。この作業が完了したら、帳簿のデータと実際の銀行残高の内容が合致するか?を再度確認して、決算残高を確定します。

【ステップ③】総勘定元帳への転記

仕訳が完了した各勘定科目を、総勘定元帳へ転記していきます。

手作業の場合は、数字の記入ミスや漏れが起こりやすいため、ダブルチェックを行いましょう。会計ソフトを使用する場合は、仕訳入力が完了したタイミングで、総勘定元帳は自動で作成されます。

【ステップ④】試算表を作成する

試算表というのは、記帳の情報が本当に合っているか?をチェックするための集計表としての役割があります。

試算表の借方、貸方の合計値が一致していない場合は、どこかのデータが誤っているので、そのミスを探さなければなりません。
合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の3種類の作成が必要となります。

【ステップ⑤】決算書を作成する

ここでようやく決算書作成ができます。
ちなみに作成する書類は、貸借対照表や損益計算書、その他必要な情報を追記するため個別注記表などです。

決算書作成をスムーズにするには?

決算書作成に至るまで、さまざまな経理処理が必要なことをお分かりいただけたかと思います。
決算書の作成を税理士さんに任せているという方であっても、ステップ④までは契約外となっていることもあるので、注意しましょう。

決算書を1から作成される方や、ステップ④までご自身で行わないといけない場合は、 “クラウド会計”の活用がおすすめです。

次の段落では、クラウド会計とは何か?とクラウド会計が決算書作成をラクにする理由について説明をしていきます。

クラウド会計の活用で、決算書をラクに作成しよう!

クラウド会計とは、インターネット上のクラウドサービスを利用した会計ソフトになります。

クラウド保存となるので、複数のデバイス(パソコン・スマホ・タブレット)からログインができるので、使いやすいですし、PCが壊れた時にデータがなくなる心配はありません。また、最新の会計基準にアップデートしてくれるというメリットもあります。

このクラウド会計は、AI導入のスピードも進んでおり、決算書で必要な業務を自動で行ってくれます。決算書業務がラクにしてくれて、クラウド会計の使いやすいと言われる理由を3つご紹介します!

❶紙の領収書の読み取りができる

AIの技術を通じて、紙の領収書に記載されている項目や金額を読み取ってくれます。
この機能があることで、領収書を見て、仕訳を入力するという業務が必要ありません。

❷勘定科目の自動仕訳ができる

銀行の出入金データ、クレジットカードの使用履歴データに基づいて、自動仕訳を行います。
AI技術だけでは不安な箇所のチェックは必要になりますが、勘定科目をデータの内容から判別してくれるので、入力作業量を圧倒的に減らせます。

また、会計ソフトのAIは過去の仕訳を学習してくれるという機能があります。使えば使うほど、正確な仕訳ができるようになり、決算業務もスムーズになります。

❸決算チェック・監査の自動化

❶と❷で自動入力された情報をチェックしてくれる働きもしてくれます。
合ってない数字や項目については、エラーメッセージが表示されるので、ミスを見つけやすいです。
効率よく間違いを見つけることができ、修正や追記をすることができます。

この3つの機能が会計ソフトに備わっているので、上手く活用をすれば、決算書がとても簡単に作成できるのです。

決算書作成は、マネーフォワードが使いやすい


決算書作成しやすいクラウド会計とは?普段も使いやすいクラウド会計ソフトとは?と迷っている人におすすめしたいのが、「マネーフォワードクラウド(MoneyForword)」です。

・仕訳の種類が多く、さまざまな業種に対応
・勘定科目の自動提案機能あり
・MacもWindowsも対応
・銀行口座やカードの取引明細を自動取得できる
・スマホアプリもあるので、スキマ時間に仕訳ができる
・決済、POS、クラウドソーシングとも連携可能
・税理士を探す機能あり

などなど、決算書作成のための会計業務をラクにしてくれて、使いやすい機能が多くあるからです。

マネーフォワードには無料トライアル期間があり、有料プランの機能を1ヶ月間無料で試すことができます(2023年1月時点)。一度試してみてはいかがでしょうか。

この記事のまとめ

いかがでしたでしょうか?今回は『決算書作成の流れ』と『決算書をラクに作成する方法』について解説をさせていただきました。

上記内容を参考に、クラウド会計を導入して、決算書作成を円滑に進めていきましょう!

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この記事の執筆者

末松和真

税理士法人FLAGS代表社員。税理士。 (株)FLAGSホールディングス 代表取締役 税理士として税務・会計はもちろんの事、経営支援・クラウド会計支援・融資実行・補助金に強く、幅広い知識とサービスで企業の成長を支援している。