COLUMN経営コラム

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【窓口案内】確定申告の質問はメールでできる?送信ミスを防ぐ方法も

2022.09.13

税務経営

法人・個人いずれの場合も、「確定申告の質問をメールで送りたい」と思っても、どこから問い合わせたらいいのか非常にわかりづらいものです。e-Tax関連のページしか見つかりません。

この記事では確定申告の質問メールの送り先をまとめ、メール窓口がない場合は他の問い合わせ方法で解決できるようご案内いたします。

メール窓口を探すのは、この記事で終わりにしましょう。

確定申告の質問はメールでできない|e-Taxのみ可能

  • 確定申告の内容についての質問 → メール窓口なし
  • e-Taxの使い方についての質問 → メール窓口あり

確定申告の内容はメールで質問し解決できない

残念ながら、「確定申告の内容について」や「確定申告は必要か?」などの質問に対しては、メールの窓口が用意されていません

電子メールによる税務相談は、詳細な事情等をお聞きする必要があるなどの性質上、受け付けておりません。

引用:簡易な質問や相談の窓口|国税庁HP

メールのやりとりだけでは詳細がわからず、適切な回答ができないことが理由のようです。

そこでメールに代わる方法として、以下のような手段で問題を解決しましょう。

問い合わせ先を判断しづらい場合はこちらの記事もご活用ください。「どの問い合わせ先でどのような相談ができるのか」についてまとめております。
【法人・個人】確定申告の問い合わせ先|最適な相談先がすぐにわかる

e-Taxの使い方はメールで質問し解決できる

確定申告について一切メールで質問できないかというと、そうではありません。

国税庁が提供している、インターネット上で確定申告ができるサービス「e-Tax」の使い方については、メール窓口が用意されています

国税庁のこちらのページからメールを送り、問題を解決しe-Taxでの確定申告を進めていきましょう。

質問できる内容

なお、「e-Taxの使い方」に関する質問とは、具体的にはe-Taxソフトや確定申告書コーナーの事前準備を使用する際の以下の質問が該当します。

  • 利用開始方法
  • 操作方法
  • 送信方法
  • エラー解消方法 など

注意点としましては、たとえe-Taxを利用しての確定申告であっても、確定申告の内容そのものについてはやはりメール質問できません。

▼ 「電話したほうが早そうだ」と感じられた場合、こちらの記事に従ってお電話いただくとスムーズにお問い合わせいただけます。
【eTaxの電話相談先】混雑時間は避ける!音声案内も迷わない!

その他のメール窓口

「質問したいのは確定申告の内容でもe-Taxの使い方でもない」という場合、こちらのメール窓口もご確認ください。

問題が解決するかもしれません。

質問内容メール窓口
e-Taxでマイナンバーカードを利用する際の設定や操作マイナンバーカード総合サイトよりメール質問可能
JPKIクライアントソフト使用時のエラーなど公的個人認証サービスポータルサイトよりメール質問可能

【初めてでもできる】メール質問時の注意点【e-Tax】

e-Taxのメールお問い合わせページからメールしようと思うと、以下の文言が目に入ります。

以下の注意事項をご確認いただき、「お問い合わせ入力画面」ボタンからお問い合わせいただきますようお願いします。

引用:電子メールによるお問い合わせ|e-Tax公式HP

この見出しでは、お問い合わせ前の注意事項をわかりやすく解説いていきます。

【注意点1】回答に日数がかかるのか?

メールを送信してもすぐに返信が来るとは限りません。回答まで数日かかる場合があるとのことです。

個人の所得税確定申告時期(例年2月16日〜3月15日)の周辺は問い合わせが殺到しますから、特に回答が遅くなることを想定しておきましょう。

【注意点2】メールで税務相談はできないとは?

最初の見出しでお伝えしましたとおり、「確定申告の内容について」や「確定申告が必要か?」についてはメールでは質問回答できません。電話や直接税務署に出向いての相談となります。

【注意点3】申告・申請の処理状況に関するお問い合わせとは?

確定申告を提出した後で「正しく受け付けてもらえたか?」「間違いはなかったか?」などはメールで確認できません。

また、確定申告をすることで還付金を受け取れる場合がありますが、「還付金はいつ振り込まれるのか?」などもメール質問不可となっております。

確定申告を提出した税務署に電話で確認しましょう。

メール送信前に必ずチェックすべき項目

メールの問い合わせフォーム入力時のミスは、回答不能に直結します。なんとしても避けたいところです。

よくあるミスを把握し、間違いがないことを確認した上でメールを送信しましょう。

※ 2022年9月現在の情報ですので、送信時は実際の入力フォームの注意書きを必ずご確認ください。

メールアドレスは必ず入力する

メールアドレスの入力忘れや誤りは非常に多いので、必ず送信前に再確認しましょう。

まさか入力し忘れないだろうと思われたかもしれません。しかし、メールアドレスのミスで回答を得られないケースは非常に多いようです。

入力は全角文字のみ使う

半角カタカナや半角記号を使用して入力した場合、文字崩れが起こり回答を得られない場合があります。必ず全角文字で入力するようにしましょう。

なお、メールアドレスについては半角文字でも問題ありません。

複数回やり取りする場合はお問い合わせ番号を

一度質問を送り回答が来た後、更に質問を送る場合、お問い合わせ番号を「11 本文」に必ず入力しましょう。

お問い合わせ番号は、回答メールに記載されています。

操作・エラー解決は正確に状況を伝える

e-Taxの操作で不明点がある場合やエラーを解決したい場合、該当画面やエラーメッセージは消さずに残しておき、フォームに入力しましょう。

  • 「8 システム等」に、【どのサービス利用時の問い合わせなのか】を入力する
  • 「9 画面名称」に、【該当画面の名称】を入力する
  • 「10 エラーメッセージ」に【エラーコードとエラーメッセージ】を入力する(エラーメッセージが表示された場合のみ)
  • 「11 本文」に、【どのような操作を行った際に、何が起こったのか】を入力する

この記事のまとめ

この記事では、確定申告の質問をメールで行う際の窓口や注意点について解説してまいりました。

  • 確定申告の内容についての質問 → メール窓口なし
  • e-Taxの使い方についての質問 → メール窓口あり
  • 確定申告の内容についての質問は、電話・税務署での対面相談・よくあるQ&Aなどで解決させる。

不明点やトラブルは素早く解決できましたでしょうか?

確定申告や経理業務を経営者自身が行っていて、もっと経営に集中したい思いがある場合、お気軽にご相談ください。

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この記事の執筆者

末松和真

税理士法人末松会計事務所代表社員。税理士。 (株)FLAGSコンサルティング 代表取締役 税理士として税務・会計はもちろんの事、経営支援・クラウド会計支援・融資実行・補助金に強く、幅広い知識とサービスで企業の成長を支援している