COLUMN経営コラム

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クラウド会計ソフトの使い方とは?請求書や確定申告の作成方法を解説

投稿日:2023.05.18

更新日:2024.05.27

経理クラウド

近年では、テレワークなどの普及の影響もあり、クラウド会計ソフトの導入が急速に進んでいます。しかし、導入に際しては「クラウド会計ソフトの操作方法が理解できず、導入に躊躇している」という悩みを抱えている方も少なくありません。クラウド会計ソフトを活用することで、日々の会計業務はもちろんのこと、請求書や確定申告書の作成も容易になります。

本記事では、クラウド会計ソフトの使い方、請求書や確定申告の作成方法について解説します。クラウド会計ソフトの導入や、クラウド会計ソフトを使用した請求書発行業務を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

クラウド会計ソフトで請求書を作成するメリット

ここでは、クラウド会計ソフトで請求書を作成するメリットについて解説します。クラウド会計ソフトを使用した請求書発行は、初心者でも直観的に操作することが可能であり、カスタマイズ性にも優れています。以下で詳しく説明していきます。

初心者でもすぐに発行可能

クラウド会計ソフトは、初心者でも直感的に操作できるように設計されています。そのため、複雑な会計知識がなくても、すぐに請求書を発行することが可能です

請求書のデザインを変更できる

多くのクラウド会計ソフトでは、請求書のデザインを自由にカスタマイズすることができます。これにより、今までの請求書のレイアウトを引き継いだり、企業のブランドイメージに合わせた請求書を作成したりすることができます

請求書が会計と自動で連動する

クラウド会計ソフトの一部では、請求書と会計が自動で連動します。これにより、請求書の発行と同時に会計処理も行われ、作業の効率化が図られます

スマホでも作成可能

スマホ対応のクラウド会計ソフトを使用すれば、外出先でも請求書を作成することが可能です。これにより、時間と場所を選ばずに業務を行うことができます

同一内容の請求書発行の自動化

クラウド会計ソフトを使用すれば、同じ内容の請求書を毎月自動で発行することも可能です。これにより、定期的な請求業務の手間を大幅に削減することができます

税制改正にも対応可能

クラウド会計ソフトは、税制改正にも素早く対応します。これにより、最新の税制に基づいた請求書を作成することが可能です

クラウド会計ソフトで請求書を作成するデメリット

ここでは、クラウド会計ソフトで請求書を作成するデメリットについて解説します。クラウド会計ソフトは一定のランニングコストが発生する他、ネット環境がなければ使用することができません。以下で詳しく説明していきます。

コストがかかる

クラウド会計ソフトを使用するためには、月額料金や年間料金が必要です。そのため、一定のランニングコストが発生します。

ネット環境がないと使用できない

クラウド会計ソフトは、インターネット環境が必要です。そのため、ネット環境がない場所では使用できません。また、ネット環境が不安定な場所では、作業の途中で接続が切れる可能性もあります

クラウド会計ソフトで請求書の作成方法とは?【5ステップ】

ここでは、クラウド会計ソフトを使用して請求書を作成する方法について説明します。ここで解説する流れは、以下の5つのステップです。

①クラウド会計ソフトへのログイン

②請求書作成ページへの移動

③必要な項目の入力

④請求書の発行形式の選択

⑤請求書の送付

クラウド会計ソフトには、請求書作成が基本機能として含まれており、多くのソフトではテンプレートが用意されています。これを利用すれば、請求書の作成は容易に行えます。それでは、各ステップを詳しく見ていきましょう。

クラウド会計ソフトにログイン

最初に、クラウド会計ソフトにログインします。請求書の作成は、ウェブサイトやアプリのどちらでも可能ですので、自分にとって使いやすい方を選んでログインしましょう。ログイン情報を保存しておけば、次回からのログインがスムーズになります。

請求書作成用のページに移る

クラウド会計ソフトにログインしたら、次に請求書作成ページに移動します。ログイン後のメニューページからすぐにアクセスできます。ただし、クラウド会計ソフトによっては、ページへの移動方法が異なる場合がありますので、それぞれ確認してください。

必要項目を入力する

請求書作成ページに移動したら、次に作成作業に入ります。請求書を作成するために必要な項目を入力します。基本的には、以下の項目を入力する必要があります。

①請求先の氏名・法人名

②請求者の氏名・法人名

③請求書作成日

④支払期日

⑤取引内容

⑥請求金額

⑦振込先

これらは最低限必要な項目であり、入力後に間違いがないか確認しましょう。

請求書の発行方法を選択する

クラウド会計ソフトでは、請求書の発行形式を選択できます。請求先から指定されたファイル形式で発行することが重要です。

相手へ送付する

請求書が作成できたら、最後に相手へ送付します。クラウド会計ソフトの中には、メール送信機能が内蔵されているものもありますので、適切な方法で送付しましょう。

クラウド会計ソフトで確定申告書の作成方法とは?【4ステップ】

ここでは、クラウド会計ソフトを使用した確定申告書の作成方法について解説します。クラウド会計ソフトは、日々の経費入力を行っていれば、自動的に確定申告書が作成できます。ここでは、クラウド会計ソフトで行う確定申告書の作成方法について、以下の4ステップで説明します。

①クラウド会計ソフトにログイン

②必要項目の確認をする

③確定申告書を作成する

④任意の方法で提出する

クラウド会計ソフトにログイン

まず、クラウド会計ソフトにログインします。請求書の作成と同様に、クラウド会計ソフトのメニューページから確定申告書の作成ページに移動する必要があります。

必要項目の確認をする

確定申告書の作成ページに移動したら、次に必要な項目を確認します。クラウド会計ソフトでは、経費などの入力が自動的に行われることが多いため、確認するだけで大丈夫です。修正が必要な場合は、各項目を修正して正確な内容に更新します。

確定申告書を作成する

確定申告書に必要な項目を確認したら、確定申告書を作成します。基本的には電子申告が主流で、提出方法によってはクラウド会計ソフトが自動的に提出します。そのため、ダウンロードや印刷が必要な提出方法の場合には、確定申告書をダウンロードして使用します。

任意の方法で提出する

クラウド会計ソフトは、アプリやウェブ、郵送など、さまざまな提出方法に対応しています。そのため、適切な方法を選択し、それぞれの指示に従って提出します。

おすすめの請求書発行クラウド会計ソフト3選

ここでは、おすすめの請求書発行クラウド会計ソフトを3つ紹介します。これらのクラウド会計ソフトは、基本的な機能は共通していますが、それぞれ異なる特徴と強みを持っています。自社の規模やニーズに合わせて、最適なクラウド会計ソフトを選択しましょう。

マネーフォワード

マネーフォワードは、スマートフォンやパソコンから簡単に請求書を作成できるクラウド会計ソフトです。請求書発行機能に対応しているため、自動的にデータを取り込み、請求書を作成することが可能です。また、クラウド上でデータを一元管理できるため、どこからでもアクセス可能です。各プランの価格については、下表の通りです。

マネーフォワード クラウド会計の価格

プラン名年額料金(税抜)
スモールビジネス35,760円
ビジネス59,760円
クラウド会計Plus要見積もり

(出所: https://biz.moneyforward.com/accounting/price/)

弥生会計

弥生会計は、中小企業向けの会計ソフトとして広く利用されています。請求書作成機能も充実しており、見積書から請求書への変換や、請求書の発行・送付がスムーズに行えます。また、税務申告に必要な書類作成機能も備えています。各プランの価格については、下表の通りです。

弥生会計オンラインの価格

プラン名年額料金(税抜)
セルフプラン27,800円(1年間無料)
ベーシックプラン37,600円(1年間無料)

(出所: https://www.yayoi-kk.co.jp/kaikei/price/)

freee

freee(フリー)は、クラウド会計ソフトの中でも特に使いやすさを追求したソフトウェアです。請求書作成はもちろん、経費精算や給与計算など、幅広い業務をサポートします。また、AI技術を活用してデータ入力の手間を減らし、効率的な業務運営を実現します。各プランの価格については、下表の通りです。

freeeの価格

プラン名年額料金(税抜)
ミニマム23,760円
ベーシック47,760円
プロフェッショナル477,600円

(出所; https://www.freee.co.jp/accounting/small-business/pricing/)

『FLAGSグループ』が“クラウド会計導入”をサポートします!

本記事では、クラウド会計ソフトの使い方、請求書や確定申告の作成方法について解説しました。クラウド会計ソフトを導入しようと考えている方や、クラウド会計ソフトを使って請求書を発行する業務を考えている方にとって、お役に立てましたら幸いです。クラウド会計を始めたいけれども、 「どうやって導入すればいいのかわからない」、「効率的に使えるか心配」、「現在の税理士が対応してくれない」などの問題がある方もいらっしゃるかもしれません。確かに、会計ソフトを導入して上手に使うためには、いくつかの障壁が存在します。

FLAGSグループは、名古屋市を中心に50年以上にわたり、中小企業の持続的な成長を支えるサービスを提供してきました。マネーフォワードプラチナ公認メンバーとして、400件以上のクラウド会計導入支援の経験を持つ10名以上の専門家チームが、経理業務全般のサポートを提供します。さらに、クラウド会計ソフトの導入やインボイス対応だけでなく、公的制度の支援やM&A支援など、多岐にわたるサービスを提供しています。クラウド会計ソフトの導入や、クラウド会計ソフトを使った請求書発行業務を考えている方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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この記事の執筆者

末松和真

税理士法人FLAGS代表社員。税理士。 (株)FLAGSホールディングス 代表取締役 税理士として税務・会計はもちろんの事、経営支援・クラウド会計支援・融資実行・補助金に強く、幅広い知識とサービスで企業の成長を支援している。