COLUMN経営コラム

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経理代行と記帳代行の違いを徹底解説!選び方~メリット・デメリット
投稿日:2024.10.09
更新日:2024.10.13
経営経理

経理業務を外部に委託することを検討している企業が増えています。しかし、「経理代行」と「記帳代行」という2つのサービスの違いを明確に理解している方は少ないかもしれません。これらのサービスは、一見すると似たような業務内容に思えますが、実際にはその範囲や目的に大きな違いがあります。
本記事では、「経理代行」と「記帳代行」の違いを詳細に解説し、それぞれのサービスの特徴や料金、メリット・デメリット、そして選び方について詳しく説明します。どちらのサービスが自社に最適なのかを判断するための参考にしていただければ幸いです。
▼ この記事の内容
経理代行とは?記帳代行とは?
ここでは、「経理代行」と「記帳代行」という2つのサービスについて、まずは基本的な定義とその役割について解説していきます。経理代行は、経理全般を外部に任せるサービスで、記帳代行はデータ入力や仕訳業務に特化したサービスです。どちらのサービスも経理業務の負担を軽減するために有効ですが、その業務範囲や対象となる企業のニーズによって適切なサービスが異なります。まずは、両者の役割について詳しく見ていきましょう。
経理代行の定義と役割
経理代行は、企業の経理業務全般を外部の専門業者に委託するサービスです。主に月次決算や資金繰り表の作成、請求書の発行、支払管理、給与計算、税務申告サポートなど、経理業務に関連する多岐にわたる作業をカバーします。これにより、企業は複雑な経理業務の負担を軽減でき、社内リソースを他の業務に集中させることが可能です。特に専門的な知識やノウハウが必要な分野において、経理代行を利用することで、企業は業務の精度を保ちながら効率化を図ることができます。
記帳代行の定義と役割
記帳代行は、日々の取引データの入力や仕訳業務、帳簿の作成、レポートの提出を主に担当します。経理代行に比べて業務範囲は限定的であり、データ入力などの比較的シンプルな作業が中心となります。企業が自社で経理全体を管理しつつ、煩雑なデータ入力のみを外注したい場合に、このサービスが役立ちます。特に日常的な取引の整理が必要な中小企業にとって、記帳代行は非常に効果的なサービスです。
経理代行と記帳代行の違い
経理代行と記帳代行の主な違いは、業務範囲の広さにあります。記帳代行は経理代行の一部であり、日々の取引データの入力や帳簿の作成に特化しています。一方、経理代行はこれらの業務に加えて、決算業務や税務申告のサポート、資金管理、給与計算など、経理全般を包括的にカバーします。経理業務全体を一任したい場合は経理代行、データ入力のみを外部に委託したい場合は記帳代行を選ぶとよいでしょう。
経理代行と記帳代行の料金比較
経理代行と記帳代行の料金体系は、業務範囲の違いにより大きく異なります。このセクションでは、両者の料金にどのような違いがあるのか、そして料金を見積もる際のポイントについて解説します。特に、どのような業務を依頼するかによって料金がどの程度変動するのかを知ることは、サービス選定において重要です。ここでは、料金例も提示しつつ、各サービスのコストパフォーマンスを比較していきます。
料金体系の違いとポイント
経理代行と記帳代行では、業務内容が異なるため料金体系にも大きな差が生じます。経理代行は、経理業務全般をカバーするため、料金は比較的高額になる傾向がありますが、その分業務負担の大幅な軽減が期待できます。一方、記帳代行は、主にデータ入力や仕訳などの基本的な経理作業に特化しているため、コストを抑えたい企業にとって有利です。具体的な料金の見積もり例については次で説明します。
料金の見積もり例
経理代行の月額料金は、業務の規模や内容に応じて変動しますが、一般的には5万円から20万円程度が目安です。記帳代行の場合は、比較的安価で月額1万円から5万円程度で利用できることが多いです。どちらも会社の規模や取引量に応じて料金が異なるため、具体的な見積もりを取ることが重要です。

経理代行・記帳代行のメリットとデメリット
経理代行と記帳代行には、それぞれ異なるメリットとデメリットが存在します。ここでは、各サービスの利点とリスクを比較し、自社に最適な選択肢を見つけるための指針を提供します。コストを重視するか、業務効率を重視するかによって、どちらのサービスがより適しているかが異なるため、それぞれの特性を理解することが重要です。
経理代行のメリットとデメリット
経理代行の最大のメリットは、経理業務全般を一括して任せられることです。これにより、企業内の業務負担が大幅に軽減され、経理に関する専門知識がない場合でもスムーズに業務を進められます。さらに、業務効率の向上や正確なデータ管理も期待できます。しかし、その分コストが高くなりがちな点はデメリットです。特に中小企業にとっては、経理代行の費用が大きな負担になる可能性があります。
記帳代行のメリットとデメリット
記帳代行のメリットは、低コストで経理作業の一部を外注できる点です。自社で経理全体を管理できる体制がある場合でも、データ入力などの作業を外部に任せることで効率化が図れます。一方、デメリットとしては、経理業務全体をカバーしていないため、その他の業務を自社で行う必要があります。企業によっては、外注範囲が狭いことが不便に感じることもあります。
経理代行・記帳代行を依頼する際の注意点
経理代行や記帳代行を依頼する際には、いくつかの注意点があります。信頼できる業者を選ぶことや、契約内容を十分に確認することが非常に重要です。このセクションでは、サービスを依頼する前に確認しておくべきポイントを解説し、トラブルを未然に防ぐための指針を提供します。
特に、経理代行を依頼する前に知っておきたい注意点については、こちらの記事もご参照ください。料金表の見方や比較時に押さえるべき重要ポイントについて網羅的に解説していますので、安心してサービスを利用するための参考にしていただけます。
参考記事:【経理代行】料金表の見方と比較時に押さえるべき重要ポイント
信頼できる業者の選び方
経理代行や記帳代行を依頼する際には、業者の信頼性が非常に重要です。業者の資格や実績、セキュリティ対策を確認することが、トラブルを避けるための基本となります。実績の豊富な業者は、これまでの経験を基にした的確なサポートが期待できます。また、機密情報の管理がしっかりとされているかどうか、セキュリティ体制も必ず確認するべきポイントです。
サービス内容と契約条件の確認事項
依頼する前に、業者の提供するサービス内容や契約条件をしっかりと確認することが重要です。特に、業務範囲、契約期間、トラブル対応などを明確にし、曖昧な点がないようにすることが、後々の問題を防ぐために有効です。事前に詳細な打ち合わせを行い、双方が納得した条件で契約を結ぶことが大切です。
経理代行・記帳代行を利用すべき企業の特徴
このセクションでは、経理代行や記帳代行を利用することで特に効果が期待できる企業の特徴について説明します。経理業務を外注するかどうかは、企業の規模や業務の性質、経営資源の状況に応じて最適な選択肢が異なります。ここでは、どのような企業に経理代行や記帳代行が向いているのかを具体的に見ていきます。これにより、あなたの企業が経理の外注を検討すべきかどうか、判断する材料となるでしょう。
どのような企業に経理代行が向いているか?
経理代行は、経理業務全体を外注することで業務負担を軽減したい企業に最適です。特に、税務関連業務や資金繰りの管理が複雑な企業では、プロのサポートを受けることで、正確かつ効率的な業務運営が可能になります。また、経理担当者が不足している企業や、経理業務に時間を取られている企業にとっても、経理代行は有効な選択肢となります。
どのような企業に記帳代行が向いているか?
記帳代行は、経理全般を自社で管理する体制があるものの、データ入力業務のみを外注したい企業に適しています。例えば、小規模な企業やスタートアップでは、取引データの入力が煩雑になりがちですが、記帳代行を利用することで手間を削減し、他の業務にリソースを集中させることができます。
まとめ
経理代行と記帳代行の違いを理解することは、経理業務の効率化を図る上で非常に重要です。経理代行は経理全般をカバーするため、業務負担を大幅に軽減できますが、費用が高くなる傾向があります。一方、記帳代行は低コストでデータ入力作業を外注できるため、特に小規模企業やスタートアップに適しています。それぞれのサービスのメリット・デメリットを理解し、自社に最適な選択肢を見つけることで、業務の効率化とコスト削減を実現できるでしょう。
FLAGSグループは、名古屋市で50年以上にわたり、中小企業の継続的な発展を支援しています。クラウド会計とAIをフル活用した経理代行サービスを提供しており、「効率的な経理」を実現することで自社の「未来」のための時間を作ることを可能とします。加えて、クラウド会計ソフトの導入や、公的制度支援やM&A支援など幅広いサービスも提供しており、変化の激しい経済環境において、顧客のニーズに迅速に対応し、総合的なサポートを続けています。経理代行や記帳代行の導入を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
