COLUMN経営コラム

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税理士は「freee認定アドバイザー」を取得すべき? 費用や試験内容は?

2022.07.09

クラウド

みなさんはfreee認定アドバイザーという制度はご存知でしょうか?
税理士・会計事務所を経営・勤務されている方は、多くのメリットがありますので、ぜひとも活用すべき制度と言えます。

この記事では、freee「認定アドバイザー」を税理士・会計事務所で活用すべき理由&疑問点について、解説します。
最後までお読みいただければ、すぐにでも「認定アドバイザーを活用したい!」と思っていただけるでしょう。

freeeの「認定アドバイザー」とは?

そもそもfreeeの「認定アドバイザー」とはどのような制度なのでしょうか?

freeeの公式ページでは次のように紹介されています。

クラウド会計ソフトfreee会計を提供するfreee株式会社が、税理士事務所や会計事務所、社労士事務所などに対し、5段階の評価でfreee会計の習熟度を評価する制度です。1~5までの星であらわされ、星の数が多ければ多いほどfreeeの習熟度が高いため、ユーザーが認定アドバイザーを探す際に、freeeを使いこなせているかどうかの指標になります。

freee税理士検索『freee認定アドバイザーとは』

そんなアピールができる制度が「認定アドバイザー」になります。

freee認定アドバイザーを活用すべき3つの理由

理由①:freeeのサポートが手厚い

活用すべき理由の1つ目は、freeeのサポートが手厚い点です。

freeeの認定アドバイザーでは、ソフトウェア面、集客面、 経営面、教育面、人脈面の多方面でサポートを受けられます。
これらのサポートは、とくにスタートアップしたばかりの事業主にはかなり手厚いサポートと言えるでしょう。

理由②:「DX」という時代の流れに乗れる

活用すべき理由の2つ目は、「DX」という時代の流れに乗れる点です。

今ではさまざまな場面で「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」が注目されています。DXとは、“デジタル技術を活用してビジネスモデルを変革し、競争上の優位性を確立すること”を指します。

それは税務・会計においても同様です。今後、税理士・会計士として活動していくには、避けては通れない分野とも言えます。

そんな「DX」分野に強いというアピールができるのが「認定アドバイザー」です。
みなさんの仕事の幅を広げる意味でも、この制度は大きな助けとなることでしょう。

理由③:freeeの「税理士検索」で優先される

活用すべき理由の3つ目は、freeeの「税理士検索」で優先される点です。

freeeには『freee税理士検索』というサービスがあります。
これは、ユーザーと税理士を繋ぐサービスであり、税理士にとっては集客としての意味があるサービスです。

そして、freee認定アドバイザーであれば、この税理士検索に優先されるようになります。
そのため、多くのユーザーにみなさんの仕事を認知してもらえ、また仕事を多く受けることができるようになります。

このようにfreee認定アドバイザーは、みなさんにとって「強い味方」になってくれます。

では最後に、freee認定アドバイザーを利用するにあたっての疑問点について、解説をします。

freee認定アドバイザーについての疑問点(費用、取得方法など)

Q1:freeeの認定アドバイザーの費用はどれくらい?

気になる点の1つ目は、freeeの認定アドバイザーの費用でしょう。
認定アドバイザー制度は、有料の制度です。

料金は、月払いで「4,980円/月」となり、年払いであれば「4,150円/月」となります。
残念ながら、認定アドバイザーは無料で受けられるものではありませんが、今後の事業展開を考えればかなり破格なのではないでしょうか。

Q2:freee認定アドバイザー試験の内容は?

freee認定アドバイザーになるためには、試験の受験が必須になります。
freee内で用意されている会計や経理分野の試験に合格しなければなりません。
この試験は、「freee会計 エキスパート」、「freee人事労務 エキスパート」、「freee会計 上級エキスパート」の3つに分かれています。

基本的には、エキスパートのどちらかに合格すれば、認定アドバイザーの要件を満たすことが可能です。
内容は実務上基本的なものばかりであり、また無料講義や学習ガイドがあるため、そこまで難易度が高いものでもありません。

Q3:freee認定アドバイザーと有料会員の違いは?

freeeには、有料会員という制度がありますが、認定アドバイザーとの違いは何でしょうか?

freeeでは、認定アドバイザー以外にも有料会員としてサービスを受けられます。しかし、認定アドバイザーと比べると活用できるサービスが少ないです。

とくに、「freee税理士検索」や「freeeの顧客紹介サービス」といった機能は、認定アドバイザー限定の特典であるため、有料会員では活用できません。
そのため、これらのサービスが目的の方は、注意しておきましょう。

この記事のまとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、freeeの「認定アドバイザー」を税理士・会計事務所で活用すべき理由と気になる点について、解説しました。
この記事の内容をおさらいすると次の通りです。

▼freee認定アドバイザーは活用すべき

  1. サポートが手厚い
  2. 「DX」の流れに乗れる
  3. 「freee税理士検索」で優先される

▼freee認定アドバイザーのおさえておくべき点

  1. 費用は月払い「4,980円/月」
  2. 試験は基本的な内容で必須
  3. 有料会員との違いはサービス

freeeは今やトップシェアの会計ソフトであり、活用すればみなさんの事業をより大きくすることができるでしょう。
そのため、税理士・会計事務所で経営・勤務されている方は、ぜひ認定アドバイザーも活用してください。

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この記事の執筆者

末松和真

税理士法人FLAGS代表社員。税理士。 (株)FLAGSホールディングス 代表取締役 税理士として税務・会計はもちろんの事、経営支援・クラウド会計支援・融資実行・補助金に強く、幅広い知識とサービスで企業の成長を支援している。