COLUMN経営コラム

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【わかる】創業融資で税理士にかかる手数料|依頼するメリットは?

2023.03.16

融資

創業融資を受ける難しさや不安、時間労力を解消したいけれども、資金はできるだけ節約したい。創業融資サポートを受けるために税理士にサポートを依頼した場合、手数料がどの程度なのかは悩みどころです。

答えからお伝えしますと、創業融資のサポートを税理士に依頼する場合の手数料の相場は、資金調達額の2〜5%です。加えて、他にも様々な要素が関係いたします。

今から、税理士に支払う手数料のイメージがしっかり描けるよう解説してまいります。

税理士に依頼すれば融資を受けられる可能性は間違いなく上がりますから、上手に税理士を活用してください。

創業融資サポートで税理士にかかる手数料は?

税理士は、税務にとどまらず会計その他様々な中小企業支援業務の専門家です。

ではそのような専門家である税理士に、手数料いくらで創業融資のサポートを依頼できるのでしょうか?

【相場】創業融資で税理士にかかる手数料

まず前提として、税理士の創業融資サポート手数料(料金)体系には、主に以下の2種類があります。

  • 成功報酬型・・・資金調達に成功して初めて手数料が発生(おすすめ)
  • 固定報酬型(単価報酬型)・・・資金調達の成功・失敗に関係なく手数料が発生

一般的な料金体系である「成功報酬型」ですと、手数料の相場は、資金調達できた額の2〜5%です。

様々な税理士事務所・会計事務所のサービスを比較していただければ、基本的に2〜5%の範囲に収まっているはずです(税理士の事務所名称は税理士事務所や会計事務所であることが多いです)。

手数料には着手金・顧問契約が大きく関わる

さらに、結局いくら支払うことになるのか?を考えるにあたって、「着手金があるかどうか」と「顧問契約を結ぶかどうか」が重要な要素となってきます。

着手金があるか着手金0円に越したことはありません。

【着手金あり】

成功報酬の一部先払いであり手数料の総額には影響しませんが、万が一資金調達に失敗しても返金されません。

【着手金なし】

基本的に、資金調達に失敗した場合に支払う手数料はありません。

顧問契約を結ぶか

(手数料+顧問料)

可能なら、顧問契約ありのプランをおすすめいたします。

【顧問契約ありのプラン】

創業融資サポートの手数料が割安・無料である傾向があります。加えて今後、顧問料を支払って経営支援サービスを受けます。

【顧問契約なしのプラン】

創業融資サポートの手数料が割高である傾向があります。

顧問契約とは何かや顧問契約の料金については「税理士は月いくらで雇える?」で詳しく解説しておりますので、併せてご参考になさってください。

【条件】創業融資の手数料に影響を与える料金システム

成功報酬に何らかの条件が付されている事が多々あります。

特に資金調達額が小さい場合や大きい場合に条件の影響を受けやすいので、以下の条件が付されていないかをご確認ください。

最低報酬最低報酬が定められていることは多いため、最低報酬の設定はある前提で考えていただくとよいかと思います。

【最低報酬が設定されている】

手数料の下限が決まっているため、融資を受ける額が小さくても最低限の手数料は発生します。

【最低報酬が設定されていない】

融資を受ける額が小さければ小さいほど、手数料も小さくなります。

最高報酬最高報酬が定められていると安心です。

【最高報酬が設定されている】

手数料の上限が決まっているため、特に高額な融資を受けたい場合に安心して依頼できます。

【最高報酬が設定されていない】

融資を受ける額が大きくなればなるほど、手数料も高額になります。

資金調達額に合わせた成功報酬%の変動資金調達額に合わせて成功報酬の%が変動することで、手数料のバランスが取られたシステムです(この場合、最高報酬が定められていないことが多いです)。

料金表のイメージをつかむ

上記2つの見出しを踏まえまして、弊社末松会計グループ創業融資サポートの料金表を例に、実際のイメージを掴んでいただければと思います。

末松会計グループ 創業融資サポート料金体系

創業融資サポートを税理士に依頼すべき理由(メリット)

もちろん手数料も重要ですが、受けられるサービス内容とそのメリットこそ重要です。創業融資サポートを税理士に依頼することで得られるメリットをご紹介いたします。

メリット1:審査通過率が大幅に上がる

創業融資サポートを税理士に依頼することで、創業融資を受けられる可能性が大幅に上昇します。

よく利用される日本政策金融公庫の創業融資を例に解説しましょう。

全体の審査通過率は50〜60%ほど、税理士なしの審査通過率は30〜40%程度と言われていますが、一方、税理士ありの審査通過率は90%を超えてきます(統計はなく、一般認識です)。

考えるに、税理士なしでの審査通過率が低い原因は

  • 審査通過が厳しい状態で融資を申し込んでいる人が含まれる
  • 融資が受けられる可能性があるのにやり方がまずい

などが考えられます。

後者に該当する層は、税理士に創業融資サポートを依頼することで間違いなく人生が変わると言えます(大げさな表現は好みませんが、創業融資の成否が変わるのですから人生が変わると言っていいはずです)。

メリット2:創業融資の難しさ・不安・時間・労力の大幅改善

税理士が提供してくれるものは、端的にお伝えすると、初めて創業融資を申し込む難しさ・不安・時間・労力の大幅改善です。

具体的にみていきましょう(一例です。事務所によります)。

サービスメリット
創業計画書作成のサポート・審査に通りやすくなる(創業計画書の出来は重要な審査項目です)。
・事業の成功可能性が上がる(創業計画が書けるということは、事業の見通しがしっかりしているということです)。
面接の同席・審査に通りやすくなる。
・安心して面接に臨める。
不明点を質問できる・誤りなく手続き・面接を進められる。
・不安やストレスが解消される。
適切な資金調達額を共に考えてくれる・調達額が少なすぎて事業で困ることや、希望額が多すぎて審査で根拠なしと捉えられることがなくなる。
必要な手続きや書類を教えてくれる・手続き漏れによる不利益を受けることがなくなる。
・全体像が把握できスケジューリングしやすくなる。

特に、創業計画書がしっかり書けていることは非常に重要です。創業計画がしっかりしていると事業の成功可能性が高くなりますし、そのため、金融機関は審査において創業計画書を重視しています(他の重要要素である自己資金額については「創業融資を受けるための自己資金割合」をご覧ください)。

また、日本政策金融公庫と繋がりの深い税理士であれば、審査通過可能性が更に上がり、手続きも非常にスムーズにいきます(金融機関と税理士は、企業支援の目的のもと協調関係にあることも多いです)。

【手数料の高い安い】どちらが良いか|税理士の選び方

手数料(料金)の高い安いよりも、優秀で信頼できると感じた税理士を選ぶことをおすすめいたします。特に、創業融資サポートに強い税理士かどうかはHPで必ず確認してください。

理由といたしまして、優秀な税理士を選ぶと以下のような好影響があることが挙げられます。

  • 資金調達の成功可能性が高くなる
  • 資金調達額を確保できる
  • 創業計画の質が上がり、事業の成功可能性が上がる
  • 顧問契約を結ぶ場合は多大な好影響を受ける

創業時の資金は貴重です。しかし、大きな目標である事業成功のため、税理士は長期的な視点で選ぶべきです。

【数字で見る】手数料の大小をどう考えるか

仮に資金調達額を500万円とした場合の手数料(成功報酬)は、

  • 調達額の2%なら10万円
  • 調達額の5%なら25万円

ですから、長期的に見て、この15万円をどう考えるかです。

もちろん創業時の資金は本当に貴重ですから、まずは複数事務所で見積もりをとって、料金やサービス、税理士の質などを比較検討されることをおすすめいたします。

この記事のまとめ

税理士に創業融資サポートを依頼した場合にかかる手数料は、一般的な成功報酬型の料金体系で、調達金額の2〜5%です。その他、いくつかの条件が手数料の額に関わりますので、まずは税理士事務所・会計事務所にご相談ください。

特に、愛知・岐阜・三重で最高のスタートを切りたい思いをお持ちの場合、調達率100%・希望資金調達額95%末松会計グループ創業融資サポートにお気軽にご相談ください(お問わせはこちら)。
※上記%は、個人信用情報に問題がある場合を除いたものです。

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この記事の執筆者

末松和真

税理士法人FLAGS代表社員。税理士。 (株)FLAGSホールディングス 代表取締役 税理士として税務・会計はもちろんの事、経営支援・クラウド会計支援・融資実行・補助金に強く、幅広い知識とサービスで企業の成長を支援している。