COLUMN経営コラム

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青色申告ソフトを無料で活用!個人事業主向けおすすめ8選をご紹介!

投稿日:2023.02.27

更新日:2024.05.31

経理クラウド

 「お金をかけずに確定申告を終わらせたい」という思いはありませんか?このような思いがあれば、無料で使える会計ソフトがおすすめです。

今の会計ソフトは、無料でもさまざまな処理をすることができます

そこで今回は、個人事業主向けに会計ソフト(無料)について、選ぶ際のポイントとおすすめ8選を紹介します。

無料の会計ソフトを選ぶ上で押さえておくべきポイント

無料の会計ソフトを使う場合は、選ぶときに押さえておくべきポイントがあるので、解説しましょう。

機能が制限される

無料の会計ソフトの場合、機能が制限されていることが多いです。例えば、次のような機能制限が設けられていることがあります。

  • 取引データの閲覧期間制限
  • データ出力数制限
  • 利用ユーザー数制限
  • 同期端末数制限
  • 仕訳件数制限
  • 申告書のエクスポートができない

無料会計ソフトは気軽に導入できるのがメリットですが、機能制限によっては個人事業主の会計業務の支障になる場合もあります。

そのため、これから選ぼうとしている無料の会計ソフトにどのような機能があり、自分の会計業務遂行において問題が起きないかどうか確認した上で選ぶ必要があるでしょう。

サポートが原則ない

無料の会計ソフトを使う上で注意しなければいけないのがサポートが原則ないことです。あったとしても内容が限られていたり、質問の回答に時間がかかったりなど不便なサポート体制になっています。

会計ソフトを利用しているときには使い方がわからなくなることもあるでしょうし、会計や確定申告に関して質問したくなることもあるでしょう。

ところが、無料の会計ソフトではサポートがないことが多いので、質問自体できませんから、自分で解決するか他の相談窓口を利用しなければいけません。

複雑な会計などをする場合に、サポートがない無料ソフトでは困ることも出てくるので、有料のソフトと利用した方がいい場合もあります。

トライアル期間だけ無料というケース

無料会計ソフトと言っても、永年無料で利用できるとは限りません。一定期間無料で、その後は有料版に移行してくださいというソフトも多いです。

つまり、無料である期間がトライアル期間だけというもので、有料版の前段階としての位置づけになっています。トライアル期間は普通1ヶ月~1年くらいです。

このような会計ソフトは、有料版を選ぶ際にどれにしようか迷っている、まず操作性を確認したいという場合に利用することになるでしょう。

無料で使える青色申告ソフト8選(Mac・Windows対応)

無料で使える青色申告ソフトをクラウド型とインストール型別に紹介します。

見出しではMacとWindows対応としていますが、インストール型の場合はWindows対応ものが主流です。

いずれにしろ、取り上げるのは以下の8種類の会計ソフトです。

▼クラウド型

①円簿会計

②ちまたの会計

③freee

④マネーフォワードクラウド会計

▼インストール型

⑤フリーウェイ経理Lite

⑥Main財務管理(MBNサービス)

⑦JDL IBEX出納帳Major

⑧aoiro会計アプリ

どれも無料で利用できますので、会計ソフトの相性を試しながら使えます。実際の感覚もわかりますので、ぜひ興味のあるものから試しましょう。

クラウド型

クラウド型の会計ソフトはインターネットを介して利用するソフトです。インターネットに接続されたパソコンさえあれば、いつでもどこでも利用ができます。

データはクラウド上に保存されるので、ハードウェアに障害が起きても、データがなくなることがありません。ソフトは常にアップデートされるので、更新の手間も不要です。

クラウド型のデメリットとしては、インターネット環境がないと使えない、月額料金がかかる、処理に時間がかかることがあるなどです。

そのようなメリット・デメリットのあるクラウド型の会計ソフトですが、おすすめのソフトがあるので順番に紹介しましょう。

円簿会計

引用元:円簿会計公式サイト

円簿会計は、無料で青色申告もできるクラウド型会計ソフトです。

無料なのに高性能で、有料の会計ソフトには劣らないパフォーマンスの高さが人気となっています。バージョンアップしてますます便利になりました。

会計ソフトの機能を十分に使いこなそうとすると数万円することがありますが、円簿会計なら基本機能が全て無料。

税制改正などに対応するバージョンアップ費用や有償の保守契約も不要です。

画面構成もわかりやすく、経理初心者でも簿記の知識がない人でも使いやすくなっています。

法人成りした個人事業主の決算書の作成もでき、事業内容、事業規模のどのようなものであれ対応しやすいです。

無料会計ソフトとして販売されている商品は他にもありますが、円簿会計のメリットは機能や期間に縛りがないことです。

個人情報の入力も必要なく、お手持ちのメールアドレスでログイン可能。個人情報が盗まれることがありません。

また、すべてのデータ通信はSSL(Secure Sockets Layer)という仕組みを使って暗号化しています。

そのため、第三者が不正な改ざんをしたり盗聴をしたりして大切な個人情報を侵害することがないように守ります。

円簿会計はクラウド型なので、データ消失の恐れは低いのですが、さらにデータは自動でバックアップを行い、日本国内、2ヵ所のデータセンターで保管します。これで、データが消えてしまう恐れはなくなるでしょう。

ちまたの会計

サークル、自治会、PTA、ボランティア、子供会、スポーツクラブなど非営利団体の会計に特化した会計ソフトがちまたの会計です。公式サイトで紹介されている特徴を挙げてみましょう。

  • まるで家計簿をつけるように、画面に従って操作していくだけで、会の運営に必要な会計書類が揃います。
  • いまの現金、預金残高をいつでも見ることができ、手持ちのお金と帳簿残高がキッチリ合うようになります。これは会計にとって一番大切なことです。
  • Windows、Mac、スマフォ、タブレットで常に最新バージョンが利用でき、面倒なインストール不要。いつでも、どこでも使えます。
  • 使い慣れたスマホでちょっとした隙間時間に入出金を入力。お金の集計にかかる時間を僅かにすることができます。
  • 「初めて会計をする方」「EXCELが詳しくない方」「簿記の知識をお持ちでない方」でも直感的に使えるよう、おもいきりシンプルにデザインされています。
  • 会計担当が替わっても大丈夫!登録したアカウントは後任者へそのまま引継ぎできます。引継ぎがラクになります。

引用元:ちまたの会計公式サイト

基本的な会計を処理するには十分な機能を備え、またお問い合わせのサポートが充実しています。

簿記・エクセルなどの専門的な知識がなくても大丈夫。

会計初心者でも扱いやすいシンプルな操作性がちまたの会計の売りです。

ちまたの会計で登録できる団体数は最大5つ。

1つのアカウントに対してです。

登録できる伝票枚数は最大2000伝票までで、1団体、1会計期ごとになっています。

登録可能銀行口座数は1団体ごとに最大99口座まで。データ保存期間は無期限です。

③freee

引用元:freee公式サイト

freeeは確定申告も日々の経理もまとめて効率化してくれるクラウド型会計ソフトです。

個人のお客様向け、20名以下の法人様向け、21名以降の法人様向けなどのサービスを展開しています。

個人事業主向けプランでは、お金の動きを一元管理し、すぐに確定申告できるようになっています。

20名以下の中小規模法人向けプランは明細からの転記作業や仕訳入力をすべて自動化し、会計業務にかかる時間を大幅に削減。本来の業務に集中しやすくします。

決算書の作成はボタンを押すだけで完成です。

21名以上の中堅~大企業向けプランでは、企業経営に必要な機能を取りそろえ、ビジネスの成長と効率化を促進します。

マネーフォワードクラウド会計

マネーフォワードクラウド会計は小規模~中小企業向けクラウド型会計ソフトです。

マネーフォワード会計の無料トライアル期間は1カ月で、操作性を自分で試してみることができます。

マネーフォワードクラウド会計の特徴がどうなっているか確認してみましょう。

  • 連携機能でデータ入力の手間を削減: インターネットバンキング・クレジットカード・電子マネー・POSレジなどの様々なサービスと連携することで、日々の取引明細データが自動取得されます。
  • 自動入力・自動仕訳で会計業務がどんどんラクに:連携したインターネットバンキング・クレジットカードの取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書、デジタルインボイスなどの情報から、仕訳候補を自動で作成。一度登録した仕訳の内容はAIが学習するため、使うほど自動仕訳の精度が向上し、会計業務が効率化されます。
  • チェックボックスのON/OFFで簡単にインボイスを区別:仕訳入力画面で適格請求書発行事業者との取引か、それ以外の事業者との取引かを簡単にチェックボックスで区別できます。チェックを外して仕訳登録した場合には、取引日に応じて経過措置が適用された仕入税額控除の額が自動計算されます。
  • 経営状況をリアルタイムに見える化: 日々の仕訳データをもとに、決算書が自動で作成されます。他にも、キャッシュフローレポートや収益レポートなど、経営に役立つ幅広い帳票やレポートの作成に対応しているので、リアルタイムで経営情報を把握することが可能です。
  • 顧問税理士との共有がスムーズ:データがクラウドに自動保存されるので、いつでもどこでも最新データの共有が可能に。顧問税理士とUSBや紙でやりとりすることなく、オンライン上でスムーズに会計状況を確認してもらえます。

引用元:MoneyForwardクラウド会計公式サイト

マネーフォワードクラウド会計だけでなく他のサービスも利用でき、低コスト・短期間で経理業務全体の効率化が図れます。

インストール型

インストール型の会計ソフトはパソコンにインストールして使います。インターネット環境がなくても利用できます。

そのため、システム障害の影響を受けない他、動作が重くなることもありません。インストールパッケージの購入費用が発生する場合はありますが、月額費用などのランニングコストがかからないのもメリットです。

インストール型会計ソフトのデメリットはバージョンアップを手動で行わなければいけない、1ライセンスにつき1デバイス対応になっていることが多い、パソコンのストレージ容量を消費する、バックアップが必要なことなどです。

又、Windowsのみに対応し、Macに対応していない製品が多くなっています。

ここでは無料で利用できるインストール型の青色申告ソフトを紹介することにしましょう。

フリーウェイ経理Lite

引用元:フリーウェイ経理Lite公式サイト

フリーウェイ経理LiteはWindowsで使えるインストール型会計ソフトです。残念ながらMacでは使えません。

料金は完全無料。インストール費用もバージョンアップ(アップデート)費用も全て無料です。スタンダードな機能を搭載した本格的な会計ソフトで、大幅にコスト削減できます。

そして、トライアル期間の制限もないので、ずっと無料で使えます。

無料でも機能が充実しているのがフリーウェイ経理Lite。いくつか挙げてみましょう。

  • 仕訳形式・出納帳形式での入力:借方と貸方に入力する仕訳形式、出納帳形式に対応(伝票形式での入力は非対応)
  • 決算書など各種帳票の出力:仕訳日記帳、総勘定元帳、試算表、損益三期比較表、消費税試算表、決算書などの印刷が可能
  • 他のソフトからの乗換:他社の会計ソフトから出力したCSVファイルを、フリーウェイ経理のフォーマットに修正すれば、マスタや仕訳データを移行できる

参照元:フリーウェイ経理Lite公式サイト

ただし、フリーウェイ経理Liteには青色申告や白色申告の機能はありません。e-Taxに読み込める財務諸表のファイル出力はできます。

⑥Main財務管理(MBNサービス)

引用元:Main財務管理(MBNサービス)公式サイト

Main財務管理(MBNサービス)の利用料、バージョンアップ料は無料です。無料インストールができます。

無料であっても品質にはこだわり、機能も豊富です。操作性も良く、他の会計ソフトを使っていた方からは使いやすいと好評も得ています。

やはりWindows対応のインストール型会計ソフトなので、Macでは利用できません。

Main財務管理(MBNサービス)の提供元は24年にわたる基幹ソフトウェアの開発実績があるベンダー。長年の実績に基づいたノウハウにより企業会計に必要な機能と操作性を実現しました。

⑦JDL IBEX出納帳Major

引用元:JDL IBEX出納帳Major公式サイト

JDL IBEX出納帳Majorは日々の記帳から試算表・決算書などの財務諸表作成まで、企業の会計処理を完結するフルスペックを搭載したインストール型会計ソフトです。いくつか特徴を挙げてみましょう。

  • 直感的の帳簿付けができる:わかりやすくシンプルな画面で帳簿付けがしやすい
  • 充実のアシスト機能:「取引辞書ガイド」により、はじめての方でもやさしく入力ができる
  • eレシートで帳簿付け:レシートをイメージデータ化して、入力を大幅に簡素化
  • 「仕訳機能」で経理スキルアップ:入力したデータの取引内容に応じて自動生成された仕訳が画面に表示される
  • 帳簿の表示・印刷・CSV出力が可能:入力したデータは帳簿形式で表示・印刷・CSV出力ができる
  • 高品質な財務諸表:試算表や決算書、グラフなどが作成でき、経営状況をタイムリーに把握できる

参照元:JDL IBEX出納帳Major公式サイト

JDL IBEX出納帳Majorも無料ソフトですが、中小企業に元気になってほしいとの想いからそうなっているそうです。

動作環境はやはりWindowsパソコンのみです。

⑧aoiro会計アプリ

引用元:aoiro会計アプリ公式サイト

aoiro会計アプリは青色申告に必要な帳簿と決算書を簡単に作成できる無料インストール型会計ソフトです。

税理士に頼らず、自分で確定申告をしたい個人事業主や副業をされている方におすすめのソフトになっています。

青色申告に必要な帳簿と決算書の作成に特化しているソフトであることから、経営分析レポートや部門管理などの機能、オンラインバンキングと連携機能、レシートをスキャンして自動で仕訳を作ったりする機能はありません。

難しい余計な機能はいらないから、とにかく青色申告ができるようになりたいという方にぜひとも使っていただきたい会計ソフトになっています。

帳簿と決算書は自動で作成。入力しなければならないのは仕訳帳 (日々の取引の記録) だけです。

無料のaoiro会計アプリもWindowsのみで使えます。有料のプレミアムエディションなら、Macでも使えます。

どのような人に無料の会計ソフトは向いているか?

無料の会計ソフトはどのような人に向いているサービスなのでしょうか。このような人にはおすすめであるといういくつかの例を示しましょう。

個人事業主である/規模がとても小さいので有料のシステムを利用するほどではない

個人事業主や規模がとても小さい会社の場合、それほど複雑な経理業務をしないケースもあるので、無料の会計ソフトで十分間に合うことがあります。

そのような人や会社なら機能制限があっても、会計業務に支障も生じないでしょうし、むしろ業務の効率化を期待できるでしょう。

最初は無料の会計ソフトを使い、事業が拡大したら有料版に移行するという方法もあります。

会計知識はある程度あるので、サポートは不要

会計知識があり、会計ソフトの使い方もマスターできるというのなら、サポートなしでも運用できます。

無料の会計ソフトにはサポートがないことが多いので、会計知識も十分にあり、体制がしっかり整った人向きです。

質問しなくても自分で解決できる自信があるのなら、無料の会計ソフトを選んでもいいでしょう。

会計ソフトが便利そうなので試してみたい

これまで紙の記録やExcelなどを利用して会計業務を行っていた人からすると、会計ソフトは便利な手段です。業務も効率化し、スピードアップが図れます。

そのような会計ソフトをとりあえず試してみたいというのなら、無料版から利用するのがおすすめです。無料版で機能や操作性を試し、自分や自社の会計業務にうまくマッチするか試してみましょう。

そのうえで、もっと高機能の会計ソフトが欲しくなったら、その時点で有料版を購入すればいいです。

この記事のまとめ

この記事では、個人事業主向け青色会計ソフト(無料)について、おすすめ8選と無料の会計ソフトが向いている人を紹介しました。

この記事の内容をおさらいすると次の通りです。

▼無料で使える青色会計ソフト8選とは?(Mac・Windows対応)

 ・円簿会計

・ちまたの会計

・freee

・マネーフォワードクラウド会計

・フリーウェイ経理Lite

・Main財務管理(MBNサービス)

・JDL IBEX出納帳Major

・aoiro会計アプリ

▼無料の会計ソフトを選ぶ際に押さえておくべきポイント

・機能が制限される

・サポートが原則ない

・トライアル期間だけ無料というケース

 ▼無料の会計ソフトが向いている人

・個人事業主である/規模がとても小さいので有料のシステムを利用するほどではない

・会計知識はある程度あるので、サポートは不要

・会計ソフトが便利そうなので試してみたい

 

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この記事の執筆者

末松和真

税理士法人FLAGS代表社員。税理士。 (株)FLAGSホールディングス 代表取締役 税理士として税務・会計はもちろんの事、経営支援・クラウド会計支援・融資実行・補助金に強く、幅広い知識とサービスで企業の成長を支援している。